空飛ぶクルマって今どうなってる?調べてみた

大阪・関西万博で「空飛ぶクルマ」が実際に飛んでいる様子を見て、話題になっていました。

ニュースなどで見ていると、「空飛ぶクルマ」という名前から、将来はクルマのように空を移動することが当たり前になるのかなと思います。

でも、万博が終わった今はどうなっているのでしょうか。

実際に乗れるようになるのはいつ頃なのか、そもそも「空飛ぶクルマ」とはどのような乗り物なのか。

今回は、2026年現在の状況を調べてみました。

実は「車」ではない?空飛ぶクルマの正体

「空飛ぶクルマ」と呼ばれていますが、普通のクルマがそのまま空を飛ぶわけではありません。

大阪・関西万博の公式サイトでは、電動化や自動化、垂直離着陸などの技術によって実現する次世代の空の移動手段として紹介されています。

こうした機体は「eVTOL(イーブイトール)」と呼ばれています。

eVTOLは「electric Vertical Take-Off and Landing」の略で、電動で垂直に離着陸できる航空機のことです。

ヘリコプターのように滑走路を必要とせず、垂直に離着陸できることが特徴の一つです。

「空飛ぶクルマ」という名前ですが、実際には新しいタイプの航空機と考えたほうが分かりやすそうです。

将来的には、都市部での移動や観光、空港へのアクセスなど、さまざまな用途での活用が想定されています。

万博での運航はどうなった?

2025年の大阪・関西万博では、「空飛ぶクルマ」のデモフライトが行われました。

会場には「EXPO Vertiport」という専用の離着陸場が整備され、オリックスが協賛・運営しました。

万博では、LIFT AircraftのHEXA、SkyDriveのSD-05、ANAホールディングスとJoby AviationのJoby S4について、デモフライトが行われました。

例えばHEXAは2025年7月に、SkyDriveのSD-05は7月31日から8月24日にかけてデモフライトが行われました。

Joby S4についても、10月1日から万博閉幕日の10月13日までデモフライトが行われています。

一方、Soracleが関係するArcher Aviationの「Midnight」は、万博では実機サイズのモデル機体が展示されましたが、実際の飛行は行われていません。

つまり、万博では実際に空飛ぶクルマが飛ぶところまで進みましたが、一般の乗客を乗せた通常の商用運航が始まったわけではありません。

万博での飛行は、空飛ぶクルマを実際に飛ばすだけでなく、将来の運航に必要となる離着陸場などの環境を確認する意味もあったようです。

【2026年現在】これからいつ乗れるようになる?

では、万博が終わった2026年現在、空飛ぶクルマはどこまで進んでいるのでしょうか。

現在は、一般の人が日常的に利用できる段階というより、商用運航に向けて機体の認証や実証飛行、離着陸場などの準備が進められている段階です。

特に重要なのが「型式証明」です。

型式証明とは、航空機の設計が安全性や環境適合性に関する基準を満たしているかを国が審査・検査する制度です。

2026年8月には、アメリカのArcher Aviationが開発する「Midnight(M001)」について、国土交通省が型式証明の申請を受理しました。

空飛ぶクルマについて、日本で型式証明の申請が受理されたのはこれで5件目です。

「空飛ぶクルマがすぐに乗れるようになった」という段階ではありませんが、機体の安全性を確認するための具体的な審査が進んでいることは分かります。

大阪・関西では、2027年中の商用運航開始を目指した動きも進んでいます。

JALと住友商事の共同出資で設立されたSoracleは、大阪・関西エリアでの商用運航を目指しており、2026年度には大阪ベイエリアでの実証フライトを予定しています。

また、大阪港バーティポートを将来の運航拠点として活用するため、Osaka Metroとの取り組みも進めています。

さらに、Soracleが協業するArcher Aviationの「Midnight」については、2026年8月に日本での型式証明申請が受理されました。Soracleは、この機体を有力な機材として大阪ベイエリアでの商用運航開始を目指しています。

ただし、2027年に必ず一般の人が自由に乗れるようになるという意味ではありません。

機体の型式証明、運航に必要な許可、離着陸場などの設備、実際の運航体制など、商用運航を始めるまでにはいくつもの条件があります。

今回調べてみて

大阪・関西万博で空飛ぶクルマが飛んでいたので、万博が終われば一旦終わるのかなと思っていました。

今回調べてみると、2026年現在も、機体の認証や実証飛行、離着陸場の整備など、商用運航に向けた準備が続いていることが分かりました。

特に大阪・関西では、2027年中の商用運航開始を目指す具体的な取り組みがあります。

もちろん、予定どおり進むかどうかは、機体の開発や安全性の審査などにも左右されます。

「空飛ぶクルマ」という名前だけを見ると、まだ少し先の未来の話のように感じます。

でも、少なくとも日本では、実際に飛行するところまで来ていて、現在は「一般の人が乗れるサービス」に向けて準備が進んでいる段階のようです。

これから本当に大阪の空を空飛ぶクルマが飛び交うようになるのか、今後の動きも気になります。

参考にした資料